神鳩を求めて洛北の三宅八幡宮へ行く (3 / 3回)
「神鳩を求めて洛北の三宅八幡宮へ行く」と題したシリーズも、今回で最後です。
八幡様と言えば、鳩。
しかも、八幡様は、(島田裕巳先生の『なぜ八幡神社が日本でいちばん多いのか』によると)神社の中でも、もっとも数が多いそうなので、鳩がフィーチャーされた神社がもっとたくさんあってもいいのにな……と、(個人的には)思うのですが、案外ないものでして。
そんな中、三宅八幡宮の授与品は、鳩好き(鳥好き)にとっては、ココロくすぐるものばかりなのでした。
まずは、お目当ての「神鳩(しんばと)」
高さ5センチ×長さ5.5センチ×幅2センチの、素焼きの土人形に彩色したものです。
2組セットで、1500円でした(購入時期:2014年2月)。
迂闊なことに、帰宅して、自宅でまじまじと見ていてようやく気づいたのですが、片方の鳩には金の首輪があります。
ネットで調べてみると、金の輪があるほうが、オスなんだそうです。ないほうが、メス。つがいだったんですね。
普通、鳥の人形って、顔と嘴が真正面を向いた状態のものが多いと思うのですが、この三宅八幡宮の神鳩は、少し小首を傾げた形に作られています。
そのおかげで、向かい合って一文字に並べても、ハの字に並べても、隣り合って並べても、鳥らしい動きが感じられ、ユーモラスな雰囲気が漂います。
(正面から。知人には「鳥じゃなくて、宇宙人だ、これ」と言われました)
(斜めから。小首傾げポーズのおかげで、なんとなくぽわっとした雰囲気が漂う)
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一番の目的だった神鳩を買うことができてルンルンだったのですが、ふと、社務所の売店を見渡すと、神鳩以外にも、鳩グッズ(というと、語弊がありますが)が、たくさんあったのでした。
1回目の記事でご紹介した絵馬もそうですし、今回は購入しなかったのですが、御守にも鳩の意匠が刺繍されたものが数種類ありました。鳩の形をした鳩笛などもあり、とても1回では買い切れない。それに、一気に買い込むのも、なんだか、ご利益がなさそうな気もしますし……。
ということで、今回は、他に、おみくじだけ、買いました。ひとつ300円(購入時期:2014年2月)。
以前に、碓氷峠の、長野県と群馬県の県境にある熊野皇大神社の八咫烏おみくじをご紹介したことがありますが、最近のおみくじって、こういう立体的なのが流行っているのでしょうか。
高さ4.5センチ×長さ4.5センチ×厚み3センチなので、神鳩とさほど大きさは変わらないのですが、厚みが段違いなおかげで、妙に大きく感じます。
(鳩って、よく見ると邪悪な目をしている……と感じることがあるのですが、そういう雰囲気がよく表現されているような気も、します)
訪れたときは生憎の雨でして、絵馬展示資料館を拝見させていただくだけで精一杯だったのですが(昔の子供の着物や洋服など細かく書かれているものが多くて、じっくり見ているととても面白いです)、ホームページを見ると、境内周辺も散策するのにいい雰囲気です。
いつになることやら……と思いつつも、今度は、境内を散策し、鳩餅を食べ、鳩笛や御守を購入しに再訪しなければ! とこの記事を書きながら、決意を新たにしたのでした。
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◎ 三宅八幡宮
604-8134
京都市左京区上高野三宅町
075-781-5003
拝観時間 自由(社務所受付時間 9:00~16:00)
拝観料 無料
駐車場 1回500円(大型不可)
※ 一部の御守、神鳩、絵馬は、現金書留による通信販売を行っています。詳しくはコチラをご覧ください。