甘く、かわいく、おいしいお菓子 〈甲斐みのり〉

甘く、かわいく、おいしいお菓子』(甲斐みのり 主婦の友社)という本を未だに愛読しています。

甲斐みのりさんと言えば、”乙女”と”お菓子”をキーワードに素敵な本をたくさん作っている文筆家さんですが、この本ももちろんそれがテーマ。彼女の審美眼に適ったたくさんのお菓子と、そのパッケージがたくさん紹介されている、お菓子のガイドブック的な本です。

ちょっと古い本なんですけどね(刊行は2006年)、紹介されているお菓子は、老舗のロングセラー品やその地域を代表する銘菓的なものが多いので、6年くらいの年月なんてへっちゃら。

ほぼ全国各地のお菓子を取り上げているので、ちょっとしたガイドブックとしても活用しています。

旅行に行く前に必ず読み返しては、「あー、このお菓子、見かけたら買おう」と頭に叩き込みます(メモを取ると、お菓子を買うのが目的になっちゃうから嫌なの。ふらっと旅先で出会いたい、そういう感じ)。

甲斐さんのお菓子本はたくさんありますが、この本を特に気に入っているのは、紹介するお菓子を、

形(動物/人、果物/野菜/木の実、ハート、花/自然、月/星、鳥)
色(白、黒/茶、赤/ピンク、緑、黄/オレンジ、いろいろ)
種類(もち、まんじゅう/もなか、ゼリー/寒天、クッキー/ケーキ、あめ、せんべい)

に分けて紹介しているから。

この本で覚えたお菓子は数知れずなのですが、やはり一番気になる項目は「鳥」。

どうせ食べるなら、(おいしいはもちろんで)目にも可愛いほうがより嬉しい……。なんて書くと、こんなわたしにも内なる乙女がいたのかと驚きますが、まぁでも当然でしょう。

「鳥」の項目の中で一番気になったのが、「白鳥の湖」というお菓子でした。

長野県松本市にある、開運堂というお店の焼き菓子ですが、ひとつひとつに白鳥をかたどった型押しが押されているのが、まず可愛い。

でもって、箱がまた猛烈に可愛いのです。

湖に飛び込む白鳥を描いた水彩画がプリントされているのですが、ひと目見て、松本に行く機会があったら絶対買おう! と思ったのでした。
が、それからだいぶ経っても、松本どころか、長野にいく機会も全くなく。
わりに気が長いほうなので、ま、そのうちそのうち……と言いながら5年ほど経っていたんですが、なぜか九州は小倉の岩田屋で見つけちゃったんでした。

ある程度の規模の百貨店って、必ず、全国の銘菓を一堂に会したコーナーが必ずありますよね。たまたまあったわけです。

食べ物に関しては、できるだけご当地で買うというのを自分の中でローカルルールとして決めていまして、お菓子に関してもできるだけそのように……とはしています(一度買って気に入ったら通販してヨシ、と。そうしないと、際限なくなっちゃうから)。

なので、松本の菓子を小倉で買っていいのかと、一瞬逡巡しましたけどね、やっぱり買いましたよ。だって、当面松本に行く機会はなさそうなんですもの。

というわけで、これが戦利品。

本を見るとてっきりカンカンなのかと思っていたのですが、紙箱でした。でも、やっぱり、本で見た印象通り、可愛かったからいいんです。

大きさは、15.2×7.3×6センチ。この水彩画は、地元の画家、柳沢健氏によるものだそうです。
一体何を入れればいいのか未だに思いつかないので、空箱のまま大事にとっておいていますが、時々見ては何となくうっとりしてます。

中身もすっごく可愛くて、トリコレクター的にも大喜びなパッケージだったのですが、それに関しては、次の記事にてご紹介させてください。

ちなみに、もう少し新しい情報が欲しいわという人は、『甘く、かわいく、おいしいお菓子』とほぼ同じ構成で作られている『かわいいお取り寄せ』がおススメです。

 

◎ 『甘く、かわいく、おいしいお菓子
(甲斐みのり著 主婦の友社 112p 2006年3月刊 1,300円+税)
◎ 『かわいいお取り寄せ―甘いお菓子を、お茶の時間や贈り物に (セレクトBOOKS)
(甲斐みのり著 主婦の友社 96p 2011年4月刊)

開運堂
390-0811 長野県松本市中央2-2-15
0263-32-0506
営業時間 9:00~18:00(元旦のみ定休)
開運堂オンラインショップ

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