ひよ子 〈東京ひよ子〉
よく知られた話ですが、「ひよ子」の出身地は、博多。
関東以北の人間は、東京名物だと思い込んでいる人が多いようですが、実は違います(「東京ひよ子」は、福岡に本社がある「ひよ子本舗吉野堂」の関連会社だそうです)。
恥ずかしながら、わたしも長らく東京のお菓子だと信じ込んでおりまして、九州(大分)出身のコトリ2号に教わって、30過ぎて初めて知りました。
九州の人からすると、「なぬー、まだそんな勘違いをしている人がいるのか!」という感じだそうですが…。申し訳ない。
正直なところ、子供のころは、ひよ子ってちょっと苦手でした。
あの、口の中の水分が、全部持って行かれるような食べごたえがなぁ…と思っていましたが、大人になると、時々妙に食べたくなる時もあって。
ありがたいことに、今は、2個入りなんて小箱でも売ってるんですよね。そそ、「1個だけ食べたい」って時があるんですよ。
ちなみに、これは、JR新宿駅構内のキヨスクで買いました。
原材料は、白あん(いんげん豆)、砂糖、小麦粉、卵、還元水飴、麦芽糖、水飴、ぶどう糖、ソルビトール、膨張剤、着色料(ビタミンB2)。賞味期限は常温で15日。
子供のころから食べているので、感想とすれば、「おいしー」ではなくて、「ほっとするねー」というレベル。
いつ食べても、子供の頃食べた記憶通りの味だからこそ、時々食べたくなるわけで、ほっとするおいしさです。
ひよ子を食べた後のお茶が、またうまい。しっかり甘いので、渋茶が合います。
ちなみに、ひよ子には、通常サイズの5倍という、「大ひよ子」という商品もあります(1個630円。ひよ子本舗吉野堂のひよ子オンラインショップで購入できます)。
わたしもテレビで見ただけなのですが、とんでもない迫力でした。一度買ってみたい気持ちもあるのですが、食べきれるか猛烈に不安で、未だに注文しておりません…。
★
ところで、『とめはねっ!』って漫画、ご存知でしょうか。
書道部に所属する高校生が主人公のコメディー漫画でして、わたしは非常に楽しみに読んでいるんですが(小学館『ビッグコミックスピリッツ』連載。最新刊は9巻)、この第5巻にほんのちょっと、「ひよ子」のお話が出てきます。
(『とめはねっ!』第5巻16ページ)
いつも見慣れている、あの「ひよ子」の文字は、デザイナーが作ったものではなく、プロの書家(町春草)が書いた、漢字かな混じりの書だったんだよ…というエピソード。
改めて見てみると、確かに、なかなか味わい深い文字ですよね。
町春草の書をロゴにする経緯は、「ひよ子本舗吉野堂」のホームページにある「吉野堂物語 ひよひよひよ子」にも紹介されています。
それによると、「ひよ子」のロゴは、昭和39年までは男らしい雰囲気満点のひげ文字だったそう。
それを、東京進出を機に、若手女流書家として大活躍していた町春草に依頼して、パッケージデザインを一新し、今に至るとのこと。見比べると、あまりのイメージの違いに驚きます。
味はもちろん、見た目も、パッケージにもこだわることで、あの愛らしい雰囲気を作り上げている「ひよ子」。いろんな意味で、奥深いお菓子だなぁ…と思いました。
◎ ひよ子本舗吉野堂
問い合わせ電話番号:092-541-8211
(9:00~17:30)
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◎ 東京ひよ子
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こんばんは。
私も「ばーさんがじーさんに作る食卓」のサイトからこちらを訪問しました。
私は夫から鳥顔だと言われています。
頬に赤みがあるので「オカメインコ」とも呼ばれています。
なので「小鳥社」をチェックせずにはいられませんでした。
ひよ子の文字の話、しょんぼり君、迷子のピーコちゃん、たくさんの鳥たちの話に心ときめきました。
また訪問させていただきます。
コメントありがとうございます、
奥様をオカメインコと呼ぶ旦那様も、さては小鳥好き、なのでしょうか?
(だとしたら、うちといっしょですね!!)
ときめいたって感想、とっても嬉しいです。ありがとうございます!
これからも、鳥ネタ中心でコツコツ書いていきますので
どうぞ、よろしくお付き合いくださいませ。