大鷲神社で熊手を買う
20日は二の酉でした。
酉の市と言えば、東京ですと、浅草・長国寺や花園神社が有名ですが、そんな殺人的に人が多いところにはいけません。
幸いにも、小鳥社がある東京都府中市には大国魂神社(おおくにたまじんじゃ)という大きな神社があり、毎年酉の市が開催されます。
府中に引越ししてきた年に、興味本位で出かけてひとつ買い求めて以来、なんとなく、欠かせない習慣になってしまいました。あら、わたしって、意外と縁起を担ぐタイプだったのね…と不思議に思いながら、今年も出かけます。
歩いて行けるところにあるから、つい軽々しく見てしまいがちですが、大国魂神社ってば、かなり大きな神社でして。
普段は、閑静な神社ですが(ここの参道は散歩に最適です)、いざ、祭りだ市だ正月だとなると、この街って、こんなに人いたっけ…と、驚くばかりの人であふれます。
他の神社の酉の市は全く知りませんが、大国魂神社の酉の市で熊手を売っているのは、5~6軒ほど。
参道の85%を占めるのは、いわゆる露店です。いい匂いに立ち止まらないように進みます。
随神門付近に、熊手を売るお店がどどーんと大きくお店を広げています。
毎年買いに行っていますが、対面販売が苦手というのもあって、いつまでも慣れません。正直なところ、やっぱり怖いです…。
わたしはですね、やはり鶴のお飾りがついたものを買いたいのですが、縁起物の中でも鶴は高級品らしく(亀は比較的安いものにもついているのに)、ちょっと大きめのサイズにしかついていないのです。
昔は、わたしでも手が届くサイズの熊手にも鶴がついているのがあったのですが、ここ数年は全く見かけなくなりました。
今年も、大きいものにしか鶴はいませんでした。悲しい。
(毎年、随神門の脇に立てられている熊手。このサイズならもちろん鶴もいる)
毎年、鶴のお飾りがついたものの値段を確認して、買える年は買い、買えない年は、随神門をくぐり、中雀門をくぐって右にある、大鷲(おおとり)神社へ向かいます。
ここでも熊手を頒布しているのです。今年も問答無用で大鷲神社行きです。
まずは並んで、大鷲神社にお賽銭を入れてお祈りしてから、熊手を買います。熊手だけ買うと言う行為は許されません。並んでこそ、祈ってこその熊手です。
さすがに、「くまで(1000円)」を買おうと思ったのですが、コトリ2号が「小鳥社は始まったばかりなのだから、一番小さいのを買うべきだ」と強く主張するので、今年は「かんざし守(500円)」で。
熊手ですらないことに、多少のためらいは感じましたが、会社設立1年目に買うものとすれば、身の丈に合っているような気もします。
どれだけ小さいかといえば、こんな感じ。
来年は、「くまで」が買えるといいなーと思いながら、帰宅したわたしたちなのでした。